ビタミンKは西高東低の骨折発生率に関与するか?
大腿骨近位部骨折の発生頻度には西高東低の気圧配置が見られるようです。
2015年の40歳以上の患者15万2千人(男性3万2千人、女性12万人)を対象に、
大腿骨近位部骨折の発生率を都道府県ごとに振り分けたものです。
見ると西日本に赤色(高率)が目立ちます。
大腿骨近位部とは大腿骨(ふとももの骨)の付け根(おしりにくっついてる部分)です。
骨盤に接続している部分で、高齢者の骨粗鬆症で折れやすい部分です。
もとどおり歩けなかったり、寝たきりの原因にもなります。
大腿骨近位部骨折は、主に大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折があります。
骨密度検査ではこの部分の骨密度を計るのが標準とされています。
ちなみに全国平均を100とすると、女性の第一位は我が兵庫県です。
その相対的な数値は120でした。
西日本に高値が目立つ中、男性で最も発生率が高いのは沖縄の144でした。
これに対し男女とも低いのは秋田(男性63、女性65)を筆頭に東日本でした。
最も低い秋田県と、最高値の兵庫県・沖縄県では約2倍の開きがありました。
骨粗鬆症は女性8割の疾患ですので、
日本で一番骨粗鬆症の取り組みが必要な県と言えるかもしれませんね。
記事では触れられていませんが、西高東低で気になることがあります。
冬型の気圧配置・・・
いえいえ、関係あるかもしれませんがわかりません。
納豆です。
最近は大阪人も納豆を食べるようになってきたとか・・・
ただ、依然として東高西低で関東は納豆をよく食べる。
総務省統計局のホームページによると、
純計算できませんが、東北は近畿の倍以上納豆食ってるってことですね。
同じように骨折が多い九州も、納豆支出金額はそこそこ大きいです。
そして、腸内細菌で合成されますので、あまり不足が問題になることはありません。
ですので、一概には言えませんが、
東日本に骨折が少ないのは納豆を食う食習慣も影響してるのでは?
なぁ~んて思ってるのは私だけでしょうか・・・
ちなみに、
「納豆をよく食べるグループは骨折が少なかった」
という研究報告は学習会で聞いたことがありますが、
出所はわからず、入手できていません。
また、新しい情報があれば追記していこうかと思います。