コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

【ママの産後うつを防ぐ】7つの取り決め~父親の気遣い録と気分転換1~

先日、食あたりに遭い、

周期的に強い痛みを繰り返すので、





「陣痛みたいやわ」





と上さんに相談したら





「はぁ!?何言ってんの?」





と一蹴されました。



出産時の痛みは、男性には当然経験できず、



男性が出産したら、死に至るほどの痛みらしいですね。



軽々しく口にすべきではないですね、



反省・・・



ただ私は出産できません。

男ですから。

だから痛みも経験できず、大変なんだろうなぁとは思うものの、



その激しさは皆目見当つきません。



ただ、妻の出産後の衰弱は目の当たりにしてるので、

子育ては責任が重く、怠慢にはできないなぁと今も思います



ちなみに出産時は、エンドルフィンというホルモンが分泌され、

痛みを抑えてくれています。

脳内麻薬やら幸せホルモンなんて呼ばれます。



出産後の女性は幸せに溢れている。



そう思わせる、女性特有の神秘的な話ですが、

ただ、最近は一概にそうとは言い切れず、

産後うつという言葉をよく耳にするようになりました。



結論から言うと、

出産同様、女性が感じる出産後の不安や苦労は、





サッパリわからん





のが本音ですが、うちの上さんは言いたいことは何でも言うタイプなんで、

健全な家庭環境と子育てする上での役割分担など、

現在進行形で、いろいろ気遣いがあります。



ってゆーか、悪い言い方をすると、

出産という、すさまじい出来事で上さんが情緒不安定になり、

私は、その火の粉をもろにかぶることになり、

人生で大切にしてた自尊心やらポリシーやらといった類は、

いとも簡単に焼き尽くされ、

子育てというわが家の大火事の火消しに奔走する毎日でした。

今では火が上がる前に予防消火活動を行うのが体に染みついています。



まー、私がどのように乗り越えて、現在どれくらいへばっているかは、

産後うつではなく育児うつの話になりますので、

育児うつは別の機会で記事にするとして、

今回は産後うつの話で、

父親の気遣い録と気分転換ということでまとめています。



よろしければどうぞ





  

1、産後うつと育児うつは違う?






それぞれ、明確に定義できる情報がなかったので、

いろんな文献を読んでまとめてみますが、





産後うつと育児うつ





産後うつとは、出産後の母親が陥るうつ症状であり、

最低でも1カ月間、長いと1~2年と年間単位で起こります。

一方、育児うつは育児ノイローゼとも表現されますが、

文字どおり、育児の期間続きます。

出産後1年以上を経過しても改善が見られなかったり、

2歳くらいの『イヤイヤ期』の育児に直面して、発症するパターンもあります



断定できませんが、男性が陥るのは育児うつの方ですね。

パパニティ・ブルーなんて造語もできていて、検索でもたくさんヒットします。



ちなみに私は恐らくスレスレでパパニティブル―は否定できないラインかと



ちょっと踏み込んでいる・・・



私の育児うつ経験は別に書くとして、

産後うつについても、見方によって考え方が違うようです。





〇マタニティーブルーと産後うつ






産後うつの原因は分娩後のホルモン異常や、慣れない産後の生活などが挙げられますが、

「ホルモンバランスの乱れ」が原因とはっきり記入されているサイトもあります。

産直初期に現れる激しい感情の浮き沈みは「マタニティーブルー」と言われ、

ホルモンの急激な変化が原因で起こる一過性の情動混乱です。

これはほぼ2週間以内に収まるので、厳密に言うと産後うつではありません。



それがひどくなると産後うつ病と呼ばれる状態に進行するようです。



前述しましたが、1か月以内に収まるものは、

厳密には産後うつではなく、マタニティ・ブルーと呼ばれます。

産後うつはうつと呼ばれることからも、

マタニティ・ブルーとは異なり、治療を必要とする病気です。





産後うつを放置すると





産後うつを引き起こす原因として、

本人の抱えるメンタル既往と環境要因が挙げられますが、

10か月かけて襲われる出産の不安と、産後1か月の体の負担は

人間関係や住環境の変化といった単純な環境要因といった言葉では、

計り知れないものになります。

24時営業で子育てをつづけていくわけですから、

極限の不安と負担により、産後うつという形で表面化するとも言えます。

外出頻度、話し相手の有無、季節性なども影響します。



産後うつの症状としては

 ・出産の喜びが感じられない

 ・育児への関心がない

 ・自己への欲求が増大する

などが基本にあります。

一般的な抑うつでも初期症状として出ますが、大きなサインとなるのは不眠です。

放置すると、自殺念慮にもつながることもあり、

最悪、新生児を巻き込むこともあるので注意が必要です。

婦人科、心療内科などでの治療が必要になります。



そもそも論になりますが、産後うつは夫や家族、周囲のサポートがあれば対策できます。

産後の母親の体と心の負担の大きさを皆が理解し、

母親を少なくとも産後1カ月はしっかり休ませ、

育児環境・家庭環境を整え、バックアップすることが大切です。





2、ママの産後うつを防ぐ基本的考え方






私は男性ですが、

妻のストレス軽減のために、出産前にいろいろ取り決めていた気がします。

最低限気を遣っていたつもりですが、最大限気を遣うべきでしたね。





産前産後のケアは最低限では駄目です。





自分が生むわけではないので、100%気持ちを理解するのは難しい・・・

という壁があり、

出産数日前から妻の精神状態は徐々にピリピリ・・・

破水したころから、手が付けられない状態になり、

心配して電話したら



「寝てるときに電話するな」



申し合わせていた、陣痛時の背中のさすり方も、実際すると



「今はこのさすり方ではない」



出産を録画するように決めていたが、



「撮ってないで手ぐらい握ってよ」



と、決めてたことをやっても、言われたことをしても、



「なんで、今それするの」



「そんなやり方ぢゃ全然だめ」



挙句には





「もっと楽にさせて」





と無茶な注文を出される始末でした。



あと、別に記事にしますが、

出産前後で行ったこうことも影響すると思います。

 ・出産に立ち会う

 ・できるだけ毎日病院に行く

 ・病院に行く日は、最大限サポートする

 ・退院日も付き添う

 ・退院後の予定の最終確認をする。

 ・妻と子が帰ってくる前に自宅を育児し仕様にしておく。整理整頓は基本。

 ・以上すべて、職場に休みます予告しておく。

などなど

産後うつはそういったことの延長上にあるのではないかと思います。




 

3、産後うつ防止のための7つの取り決め






1、実家に行ってきなよ♪



里帰り出産なんて言葉がありますが、

実家だと家事をしなくて済むし、子どもの世話もお願いできる。

旦那に気遣いもあると思うんで、しっかり話し合いましょう。

たいていは、妻にとって、自分の育ての親がいる環境が、

子育て環境として理想だと思います。



そして旦那は、久しぶりの一人暮らしを自由気ままに謳歌し、

週末は子どもを見に、自由気ままに妻の実家におじゃまする。

んー、とっても理想的だ。



長男の場合、出産前は実家へ帰らず、出産後は実家で過ごすことにしました。

そもそも産後は男性の私が何かするわけではありません。

妻も育児休暇はしっかりとる予定でしたので、役割なしです。

お払い箱です



なーんて思ってたら戻ってきました。





1か月も経たずに共同生活開始です。





そして2人目は実家にも帰らないという大変な事態に・・・

実家に帰らなくても育てられるからと言われ、

今の環境に満足頂いてるわけですのでありがたいんですが、

私の動揺は隠せません。





あわわ、まさか実家で休養しないとは・・・||| ̄Д ̄;





子どもはかわいいですが、仕事しながら0歳0か月の子と暮らすのは大変でした。

前向きに見ると貴重な体験なんですけどね、

丸一日ずっと暮らしてる上さんはもっと大変なんですが。



2、何でもするよ♪



「家事を手伝う」という言葉を使うパパさんは多くいますが、

手伝いではなく「家事はおれがやる」くらいのつもりで頑張りました。

風呂、着替え、あやし、何でもしました。

ただ、育児には決して男にはできないことがあります。

母乳をあげること





これは実験的に挑戦しましたが、無理でした。





(というより興味半分ですが、

 あまり書くと変態みたいに思われるのでやめておきます。

 実は男なら誰でもやってるんじゃないかと思うことはあるのですが・・・)

興味は示しても吸いついてきません。

母性のすごさですね。



ただ、父親ができないことは他にもあると思います。

料理が苦手な人は

「料理は無理、やってくれ」

みたいな逃げ道は作っておきたいものです。

ただし、

代わりに洗い物はすべて行う。

温めたり皿を並べるくらいは手伝う。

できないなりにできることをすることも忘れずに。



3、家のレイアウトすきにしていいよ



台所に布団が引かれていました。

何故でしょう。

ベビーベッドを入手するのが遅れたせいもありますが

上さん自身がすぐに横になれるようにです。

産婦人科の冊子に、

『産後のママは動かないで』

とありました。

産後2週目までは、万年床で、すぐに寝転がれる環境づくりも必要ですかね。



ただ、こたつで横になる、絨毯で寝るなどの不健康な習慣は避けさせたいものです。



4、ありがとう



言葉で

・感謝

・いたわり

を伝えることは大切だと思いました。

日本語には「ありがとう」以上の感謝の言葉はありません。

長年おばあちゃんに介護を受けていたおじいさんが、

死ぬ寸前にはじめて「ありがとう」と口にし、目を閉じた・・・

そんな話を美談として胸に温めていた私は、



この言葉は本当に必要な時に使おう、



なんていった、自分なりの美学を持っていたのですが、



そんな美学は、子育てという巨大な感情の大渦の中で、



沈没する泥船のように意識の奥底に木端微塵に葬られ、



妻の感情の起伏を抑え込むためにひたすら



ありがとうとごめんねを、バランスよく積み重ね、



何とか感情の崩壊を防ぎました。




些細なことでも感謝されたら、うれしく感じます

些細なことでも謝罪されたら、逆に罪悪感を感じます。



かすり傷一つ見つけたら、2つの言葉を巧みに組み合わせて、

傷口を最小限にすることが大切です。



5、ごめんね



・あなたが〇〇してくれたら・・・

・あなたが△△って言ったから・・・

そんな、不満の言葉が出始めたら、すぐさま「ごめんね」です。



ひたすら謝ります



思いやりのない言葉は決して出してはいけません。

産後うつ』などの引き金となりうる種は見つけ次第刈り取ります。



謝ることは、理不尽に思うことも多々あります。

けど、基本姿勢は貫きました。



100%喧嘩売られても、100%こちらから謝ります



一度だけ悪い芽の刈り取りに失敗してしまったんですが、

わが家では妻は決して引かないので、

連日5時まで、口論が続きました。



連日朝まで生喧嘩です。



私は次の日仕事、妻は朝起きなくてよいので、

体力的にも精神的にも限界がくるのは私です。

これではいかんと、私が全面的に折れた記憶があります。



喧嘩の内容は覚えていません。



ねぎらいの言葉として、前にも述べましたが、

「4、ありがとう」

という言葉も巧みに組み合わせます。



時に、上さんも言い過ぎたかな・・・と謝ってきます。

特に相手が謝ってきたときは、こちらも

イヤイヤこっちも悪かったよと謝る大チャンスです

気迫が違います。



土下座されたら土下寝で返すくらいの意気込みです。



6、今日はどうだった?



仕事帰りですので、疲れた体に鞭打って、話を聞きます。



ただ、子育ては毎日が新鮮です。

子どもの成長の話は、私もうれしくて元気をもらいました。

・ウンチの色が変わってきた。

・へその緒が取れた。

・はじめて笑った。

この時期しか経験できなことが山盛りです。



あと、こちらからいろいろ聞かなくても上さんが勝手に話し出すこともあります。

そんな時は、しっかりと耳を傾けます。



7、・・・・♪



傾聴しましょう。

仕事帰りですので、聞きながら寝てしまうこともありました。

たださすがに妻も鬼ではありませんので、疲れをいたわってくれました。

姿勢が大切だと思います。



返答を必要としないなら、聞き役として耳を傾けます。

そして、話を聞く基本があれば行動する基本があります。

何気ない行動でいいと思います。

・通りすがりに肩をもむ

・上さんが好物の茶菓子などがあれば購入しておく

・鉱物の子どもが寝たら茶菓子

・おむつのセッティング

・哺乳瓶の消毒

ただし、中にはママがこだわりをもっているものもあります。

わたしがやるから置いておいてと言われるものもあるかもしれませんが、

「やり方教えてくれたらするよ」

とひとまず返して、それでも自分でするということは任せます。

うちの場合は、哺乳瓶の消毒や、衛生管理には厳しかったです。



一方で上さんは整理整頓が苦手でした。

今もそうですが、私がいないと、

台所は天空の城ラピュタに出てくるドーラのキッチンです。

こんな感じですね。



dora




この記事がばれたら上さんに半殺しにされそうで怖いですが・・・||| ̄Д ̄;



おむつやおしりふきのストック管理や、配置などを工夫したら喜んでました。

捨て忘れたおむつも、

「すてておくよ」と一声かけて捨てます。

決して嫌味にならないように



その他、行動原則の基本ですが、



(1)できるだけ早く帰る

仕事の飲みはすべて断りました、連れとの飲みは年に数回程度にしています。

そこまでしなくても・・・

と言われますが、一番大切なのは家庭円満です。



(2)自分のことは自分でする

上さんは子どもの世話で大忙しです。

自分のことは自分でする。

でも一つだけ上さんに頼みました。

コーヒーを入れてもらう。

『この世に自分で入れるコーヒーほどまずいものはない』

と今も言い続けています

できないことを一つ入れておくのも、

母としてと同時に妻としての役割意識を持っていただきたかったので・・・

ただ実際、自分で入れるコーヒーは本当においしくないんですけどね。

下手なんです・・・



(3)お風呂に入れる



子どもと二人っきりになれるチャンスです。

そして、その時間は上さんも休憩。

一石二鳥の時間として大切かと思いました。



(4)夜泣きをあやす



毎日上さんにお願いしましたが、

休みの前日くらいは、引き受けるほうがよいかもしれません。

母乳はあげれませんけどね

うちはひどくなかったですが、

夜中にだっこして散歩に出かける話も耳にします。

週に一回程度とはいえ、夜泣きの大変さが身に染みてわかります。

夜に寝れないので、私が仕事終わって帰ったときに寝てることもあります。

そんな時は布団をかけていたわるくらいの余裕を持ちたいものです。

赤子との共同生活は

否が応でも、子どもの生活リズムに合わせざるをえませんから・・・



(5)おむつを替える



ほとんどしませんでしたが、妻が何かをしている時は重宝されると思います。

おむつ変えようか?

タイミングによりますが、この一言で上さんの機嫌が一気によくなります。




 

4、見ておくとためになるサイトの紹介






行政サービスが増えています。

幸いにも使わずに済んでいますが・・・



神戸市産後ホームヘルプサービス



また、兵庫県医師会のホームページで、

産後の病気

について整理されています。

発症時期によって、原因や病名が違いますので整理するのに役立ちます。



神戸市で最も有名な子育てサイト

KOBE子育て応援団ママフレの

やっぱり神戸で育てたい中で紹介されています



少し話は違いますが、オレンジリボンのページを載せておきます。

私も職業柄登録しています。



子ども虐待防止のオレンジリボン運動




 

5、まとめ






わが家に子どもが生まれる日・・・

これまではモニターでしか見れなかった、子宮の中の赤ちゃんが、

上さんが出産し、私の手に渡される。



この時の違和感を今も忘れられません。



いままで、この空間に存在しなかった生命が突然出現する。



これが誕生というものでしょうか。

この違和感が、家族の人生を一転させるんだなと思いました。

これに順応できない人が子育てうつや育児うつになるのかな。

こんなことも考えてしまいます。



人生の限られた時間の中で、

家族に費やす時間、子どもに費やす時間が一気に増えます。

時間の断捨離を余儀なくされました。

自分が積み上げてきたものもたくさん捨てたり凍結したりしました。

でも、それでも得るものは計り知れません。



赤ちゃんが生まれて家族が増える・・・

幸せな時間の共有が始まります。

その瞬間、女性だけでなく、

男性にとっても大きな生活スタイルの変化が同時にスタートします。

産後うつ、育児うつが社会問題化しています。

判断のつかない場合であっても、誰かに助けを求めることも大切です。

専門家や行政へ相談して、助けを求めてもよいと思います。

気になる症状があれば、早めに治療にかかりましょう。

そして、難しく考えず楽しみましょう。

子育てライフを・・・