コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

~子育てブラックボックス~【妊娠発覚】出産を控えた妻を気遣う心構え10か条

syussan



結論から言うと、

思いやる・行動する・期待する

この3つの基本姿勢を貫きます。



以上、



終。



ということですが、現実そううまくはいきません。

以後、体験談的に言うと、これを貫けなかった私は少々もめました。

子どもも成長した今、

自己反省も含め、書いています。




  
 

1、はじめの書き殴り





男なんで、自分で産まないがゆえに、

出産についての不安や苦労は、





まー、ぶっちゃけわかりません。





出産という恐らく人生最大の幸福をお互いかみしめて・・・

と、ナントカの本に書いてましたが、

一つ言えることは、妊娠・出産するということは、




巨大な生命体が、自分の体で成長して





腹をブチ破って出てくるという、究極の不安の中、





1年近く過ごさねばならん





ということです。



もともと、思ったことをすぐ口にするタイプなのも重なり、

この不安から情緒不安定になり、あるいはならないように予防しているのか、

わたしのやることなすこと全部について細かいところまで注文され、

その注文は、その日の体調で変わるといった厄介なものでした。



もともと言い合いになると朝まで生口論というのを何度か経験しているので、

不毛なことはしないというのが教訓です。

上さん第一で、有意義に、健全に過ごしてもらわねばなりません。

それに私は早朝出勤、上さんは昼から出勤、





朝まで生口論なんぞ繰り返してたら、こちらが先にくたばります。





ということであらゆることで上さんの不安解消に走り回りました。




2、子どもが生まれるということ





ということで、



妥協と忍耐と我慢が基本です。



甲斐あって、無事、健康な赤ちゃんを産んでいただき、何とか成長しております。



妊娠・出産というと、



天からの授かりもの・・・



夫婦の宝物・・・



など神々しく言われますが、現実問題、



そういった綺麗事はやがて意識の深海の闇に消え



男の自尊心なんぞ海の藻屑と化し、



乗り切ることに精魂使い果たし、もう真っ白でした。



でも不思議ですね、



その後不死鳥のように復活するんです。

人生の中でそうそう経験できるものではありませんから。

自分の人生削っても、手にする価値あるものだと思います。



まー、それが子どもが生まれるということなんですね・・・




3、準備しておく10か条





~~~まずは出産と検診に関して~~~



1、出産に立ち会う準備を



立ち会うべきだと思います。

特に一人目は・・・

夫婦二人の生活が、三人になる。

単純なことではありません。

上さんの腹の中から、別の人間が現れる。

エコーで見続けていたのでわかっていることなんですが、



とある錯覚に陥りました





何もない空間から突然生命体が出現した!!





頭の中でわかっているのと、実際に体験するのとでは大違いです。





理系人間には恐るべき違和感、



到底現実として受け入れ難い非科学的な風景です。





でも現実であり、それが誕生ということなんだなと今も思います。

これを体験するのと体験しないのとでは、

命の尊さ、家族のありがたみは変わってくるんぢゃなかと・・・



自分の中で、勝手に整理して落とし込んでいます。



苦痛の中で出産する上さんの大仕事は、今も目に焼き付いてます。

自分の子どもの誕生は限られた機会しか経験できません。

そういう面でも立ち会えてよかったです。



2、健診へはできるだけ一緒に



仕事がありますし、自分の時間も大切です。

でもできる限り検診に付き添いました。



健診に付き添うニーズは各家庭それぞれです。

妻が過度に不安があるなら、毎回付き添っていたと思います。

私は仕事が休める日だけ付き添いました。

子どもの成長を見るのはとても楽しみでした。



一方で、否定される人もいるかもしれませんが、

自分の時間も大切だと思います。

自分の精神状態が健全でないと、誰かを気遣うことはできません。

上さんの気を遣いつつ、最低限のワガママは許してもらいたいものです。

連れとの飲みとか。



あと、選んだ産婦人科にもよると思いますが、

上さんが出産した産婦人科は、ほとんど旦那さんが付き添っていました。

少なくとも半数以上。

妊娠・出産に旦那が寄り添う

世の中の主流になっていくのでしょうか・・・





3、出産したら、退院後の予定の最終確認をする。





上さんの気分・体調で変わることを想定し、柔軟に決定します。



出産後は、気が張っているのか、うちの上さんはよく動きました。

けど、真っ二つに引き裂かれた体はボロボロです。

私が病院に行く日くらいは、妻の負担は最低限に、最大限サポートしたいものです。



・お茶を入れる

・衣類などの整理整頓

・子どもの様子を見守る



大したことはできませんが・・・



退院日も付き添えたらよいと思います。

超早期新生児を連れて、重い荷物を持つのはよろしくないです。

両親にお願いしてもよいですが、私は仕事を休みました。



4、自宅をコーディネート



妻と子が帰ってくる前に自宅を改造です。



・ベビーベッドは・・・目が届きやすい位置に

・子どもセット置場確保・・・おむつ、おしりふき、おもちゃ、子どもの服など

・台所レイアウト変更・・・哺乳瓶置場、消毒後の乾燥場所、粉ミルク置場など



まー結局、退院後は上さん仕様に変えられました。

台所に万年床引いて、ほぼ終日手の届く範囲に子どもとグッズを集めゴロ寝です、

学生の一人暮らし生活で、子どもが手に届くところにいるみたいなんでしょうか。



基本的に、整理整頓だけでもよいと思います。

今後自宅で一人になるチャンスは希少です。貴重な時間です。



5、職場に休みます予告しておく。



私の場合は、子どもと家族を優先するために転職しました。

今の職場は、子育てに理解をいただいています。



通常は妻の理解と仕事の理解の双方のバランスが必要と思いますが、

出産予定日は伝えておく方がよいと思います。

休む決意表明ですね



~~~前後しますが、妊娠生活について~~~



6、つわりでも食べられる料理の工夫



うちの上さんは、世間一般に言われる、コメを炊く臭いはノーダメージでしたが、

バターの風味にはノックダウンでした。

でも二人目は大丈夫でした。

でも、つわり自体は、二人目の方がひどかったです。尋常ぢゃない便秘も。

二人目の時はよく言われました。





母親と性格違う子が生まれるよ・・・と。





あと、日によって食欲は変わります。

けど、味覚変化はコロコロ変わることなく一貫性がありました。

料理下手でも、頑張って作った料理の残飯もは気になりました。

けど、食べれないリストを作るなど

注文の多い妊婦を相手に、これを機に料理の腕を磨きました。



7、掃除や洗濯など家事の分担は6割ルールで



妊娠中は動かないと太るので、ある程度してもらいます。

私も仕事があるので、家事全部はムリです。

普段から分担を決めておいてもよいですが、

私は自分の中で勝手に6割ルールを決めていました。



何においても、6割してたら文句言われる筋合いはないかと・・・



子育て中の今も心掛けています。



ただ、妊娠中に避けることがあります。



・高いものを取らせない

・重いものを持たせない

・過度に体に負担をかけさせない



このへん、注意です。



8、周りに話すタイミング、早すぎるのはNG



長男の妊娠が発覚して、

テンションMAXでしたが、上さんには何故か、





妊娠したのに、なんでこんなにドライなん?





って言われました。

慎重さが表面に出ていたせいでしょうか。



まてまて、慌てるな



まだ生まれたわけではない、流れたらショックはでかいぞ・・・と



実際、職場でも、早々にみんなに言いふらした後に流れて、

流産のショックに加え、

自分が作った気まずい雰囲気に傷心してる子も何人かいました。



妊娠3か月くらいが目安でしょうか、安定期に入るまで浮かれてられません。

両親には早々に伝えましたが、

職場や友人には、話すタイミングをすり合わせました。



私の周りだけでしょうか。

少なくとも10人中4人は流れました。



9、情報収集は意外なところに



出産育児一時金

産婦人科の情報、口コミ

・世間一般の産休・育休の期間と社則に則った実際取得可能な期間

・保育園の情報

・出産方法

・赤ちゃん用品の準備、

・予防接種の情報収集

子ども手当・育児手当などの各月の締め日



などなど、基本的なことだけでこれだけあります。



他にも各家庭事情で、いろいろあると思いますが、

一つ言えるのはたいてい妻が勝手に情報収集を始めます。

私はその雑誌やパンフを一通り見てました。

これで、自然と上さんとの情報共有はバッチリです。



10、思いやる・行動する・期待する



体調を思いやり、

ただの聞き役ではなく、行動するのも同時進行です



・話す時間を持つ



気遣いとして、心得ておかねばと思いました。

全て先回りでこちらから声をかけます。



今日はどうだった?

つわりはどう?

気分は悪くない?



不安になることも多いようで、

電話して、何かあったらすぐ行くよと言ったら

仕事中でもバンバン電話してきました。容赦なし。



・今を否定しない。



今は寝てていいよ、今は自分のことしてていいよ

上さんのペースに合わせていました。



・何気ない気遣い



重い荷物は持たせない。

高いものを無理に取らせない。

長時間、体に負荷をかけさせない。

男性ならできること・気配りできることはたくさんあります



・未来に期待する



妊娠の負担と不安は、男性にとっては計り知れません。

できることは限られますが、

一つ言えることはとても幸せなことであることです。



・夢を語る。母ver。いいお母さんになるよ

・夢を語る。子ver。どんなな子になるかな、



上さんがどんなに不安でも

未来の父親としては、どんな時もポジティブにふるまいたいものです





4、大失敗と小成功





実は出産予定日の次の週が簿記2級の試験でした。

2年間独学で勉強してたので、受験するつもりでした。

もちろん出産と重なったら、辞退するつもりでしたが、





陣痛で



う゛~ん、う゛~ん



言ってる横で勉強してました。





もちろん背中をさすったり、ケアをおろそかにはしていないつもりでしたが、

苦しんでる横で勉強していたことは、

今でも根にもたれています。

ちょっと気を遣うべきでした。

入院中はテキストを持ち込まなければよかった・・・



結果はもちろん合格です。



最低限の面目は保ちました!!





5、最後はお互い様






一つ大きな阻喪がありましたが、

簿記検定上さん放置問題以外は一生懸命サポートした甲斐あって、



「あなたの子供なんて生みたくない」

「妊娠中がこんなんじゃ子育てが不安」



なんてことは言われませんでした。

なんてことを言わせないために、それをモチベーションに頑張りました。

でも今だに、





陣痛が来てるのに、素知らぬ顔で簿記の本見てたね



って





根にもたれています。







決して、素知らぬ顔ではありません。

脚色つけられてます。





一生言われるな・・・





世の中の父親の皆さん、気を付けてください。

そして父親の威厳のためにも、同様のことがあったら大目に見て、

頑張ったことを評価していただきたいものです。





妊娠中、男というのは基本的にあまり役に立たない生き物です





あと、ママ友の会話に聞き耳なんぞたてているとよく聞こえてきます。



「出産に不安なんてなかったわ、うちの人は何でもできるから」

「家族の時間を大切にしてくれるの、こっちが申し訳ないくらい」



なんて声が聞こえてきます。

旦那自慢でしょうか、

聞くほうも「素敵だよね」なんて株を持ち上げます。

基本的に私はこういう会話があまり好きではありません。




もちろん私も、そんな事を言われて、嫌な気持ちはしませんが、

協力的な男性はその代償として失うものや苦労があり、

仕事のキャリアややりがい、精神面・体調面で必ずしわ寄せが来ます。



何でもできるスーパーマンではありません。



子育て終わって、

60歳でヨボヨボ、その後喪失感で寝たきりなんてのは避けたいものです。



何でもできるから・・・

こっちが申し訳ないくらい・・・

男性にできないことは幾つかありますが、

お互いにこういうことを口にしなくても健全な関係を作れたらいいですね。



どちらかが、全てを完璧に近い状態に頑張るのではなく、



思いやる・行動する・期待する



をお互い意識しながら、よい家庭環境を築きたいものですね。



「妊娠」というブラックボックス



中身は「大いなる期待は大いなる気遣いを伴う」でした。