コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

【子どもの緊急入院】10分でカバンに放り込む持ち物、あってよかった10選

子どもの容体が急変、緊急事態にどうしたら・・・



今回は子どもの緊急入院の経験から入院初日の持ち物についてまとめました。

次のような方はぜひご覧ください。



対象は

 ・子どもの調子が悪く、たった今、救急車の手配をした。

 ・救急車の手配はしたが、救急救命措置が必要なほどではない。

 ・受診するが、その場で入院を勧められる可能性がある。

 ・子どもの緊急入院に妻が(夫が)付き添った。すぐ追いかけなければならない。



といった方です。お急ぎの方はいきなり

2、あってよかった10選(入院初日、10分でそろえる必需品)

へお進みください。



また、小さい子どもをお持ちの方も、他人事として捉えず、一読いただければ幸いです。

入院初日、病院に持ち込む10分でそろえる必需品です。




1、はじめに



わが家はこれまで長男で4回、長女で1回の付き添い入院を経験しました。

すべて急性期疾患(肺炎・ウイルス性胃腸炎など)です。

はしくれ者ながらも医療従事者として恥ずかしい限りです。



子供が小さいうちは、熱が出たと思ったらあっという間に悪化して、

入院となってしまうことがあります。

子供の付き添い入院は、子供の心配だけでなく、

家庭のこと、仕事のこと、お金のことなどストレスがかかります。

私も何度か入院の付添いをしましたが、真っ白に燃え尽きた記憶があります。

しかし、入院を繰り返すうちに、

準備した持ち物でしだいで、ストレスを軽減できることがわかりました。

今回は、

子供の付き添い入院を快適に送るために欠かせない10個の持ち物を紹介します。


2、あってよかった10選(10分でそろえる必需品)

 


1、日用セット

筆記用具(手帳またはメモ・ペン)、印鑑、現金など

(普段からカバンに入れておけば用意不要)

2、かかりつけ小児科医への受診セット

1.健康保険証、乳児医療証(初日に求められることが多いです)

2.診察券(これはなしでも)

3.母子手帳

4.お薬手帳・お薬の説明書など現在服用中の薬がわかるもの

5.症状発症から現在までの検査値など病院からもらったもの一式

6.かかりつけ小児科医が記入した紹介状(あれば)

(普段からポーチにまとめていれば用意不要)

3、お泊りセット

石鹸・歯ブラシなど

(旅行セットとしてシャンプーなどまとめていればベスト)

4、タオル

ハンドタオル5

5、着替え

自分の服、子供の服、おむつ2日分

6、箱ティッシュ

ティッシュサイズ1個(普段の消費量にあわせて)

7、スリッパ

足のやすらぎは大切です。できれば使い捨てを。

8、引っ掛けるもの

ハンガー・S字フック・洗濯ばさみなど10

9、ビニール袋

中~大サイズ10枚以上

10、食糧

10秒チャージ・菓子パンなどの食料・水分(入院中は動けません)




以上10点です。



あと、同時にメモを作成します。

メモの内容は以下の内容を記した時系列の経過記録です。

 ・体温変化

 ・坐剤挿入など薬の使用時刻

 ・入院を意識する症状(焦点が合わない・痙攣・異常行動など)


3、あってよかった10選(考える3つの大前提)

 

 「入院初日、10分でそろえる必需品」を考える3つの大前提ですが、

あくまで経験者として、あって便利だった10品目です。

これら以外に必要なものも考えようによってはたくさんあると思います。

それらの例は後ほど紹介させていただくとして、

緊急時の付き添い、限られた時間、子どもが健常でない状態で、

用意できるものの考え方のポイントは、



 ・準備は量的にも時間的にも絞る。

 ・24時間、付き添いが必要という前提を考慮する。

 ・2日間は自分の力だけで乗り切る。



の3つです。

もちろん、手伝っていただける人がいれば、はるかに負担は軽いです。

しかし、共働き家庭など、一人で乗り切るということになれば、

一時的なこととはいえ、パニックになります。

あと、緊急受診にせよ、救急車対応にせよ、

子どもと2人での待時間を想定しておく必要があります。

トイレや軽く一息、

そんな時、子どもを不安定な場所に置くより、ベビーカーが役に立ちます。

何より便利なのは退院時です。

子どもはだっこひもに入れ、荷物はべビーカーに乗せると、電車で帰れます。 


4、あってよかった10選(おさえておきたいポイント)



〇準備が大切

 

1、日用セット

筆記用具(手帳またはメモ・ペン)、印鑑、現金など

(普段からカバンに入れておけば用意不要)

2、かかりつけ小児科医への受診セット

1.健康保険証、乳児医療証(初日に求められることが多いです)

2.診察券(これはなしでも)

3.母子手帳

4.お薬手帳・お薬の説明書など現在服用中の薬がわかるもの

5.症状発症から現在までの検査値など病院からもらったもの一式

6.かかりつけ小児科医が記入した紹介状(あれば)

(普段からポーチにまとめていれば用意不要)

3、お泊りセット

石鹸・歯ブラシなど

(旅行セットとしてシャンプーなどまとめていればベスト)

 




1~3のセットは、緊急入院にかぎらず、普段からまとめておく方がよいと思います。

母子手帳も含め、小児科受診用のポーチを作っておくと、

誰が受診に連れていくケースでも持ち物に迷うことはありません。

わが家では兄弟二人分一緒に入れています。

ただ、かさばるのは嫌という方は別々に作るとよいと思います。

受診して受け取る検査値データや紹介状はもらったらすぐにポーチに入れます。

これらはすべて、震災・水害などの災害時にも役立ちます。



〇入院生活の基本はズボラ生活


 

8、引っ掛けるもの

ハンガー・S字フック・洗濯ばさみなど10

9、ビニール袋

中~大サイズ10枚以上

 



子供の付き添い入院は、親にとってとてつもないストレスです。

同時に、子どももいつもと違う環境で、恐怖の注射地獄と白衣のトラウマに侵され、

その強力なストレスを親が全力で受け止めなければなりません。

でも看病に専念できる環境作りをすることで、ストレスを減らすことができます。

病院によると思いますが、乳幼児の入院ベッドは柵で覆われています。

急性期の場合、子どもは点滴でつながれているのでベッドの外には出られませんので、

子どもが起きている時は付き添いも自然にベッドの中になります。

生活の大半をベッドから手が届く範囲で暮らすズボラ生活の工夫が必要です。



ということで、入院して子どもの機嫌をとりつつ、地道にベッド周りの収納力upの作業です。

ベッド柵にS字フックなどを取り付けて、買い物袋をかけると、ごみ袋の完成です。

遠いゴミ箱まで動く必要はありません。

もう一つ作ると、食器や入浴グッズなどの小物入れの完成です。

さらに一つ作るとおむつや着替え入れの完成です。



柵が太くてS字フックをかけられない?

そんな時はビニール袋を紐のように巻き付けて、S字フック装着です。

ビニール袋は紐代わりにもなります。

おもちゃ置場、

使用済みの一時的なおむつ用ごみ箱(これは長時間は不衛生)、

大人の食糧入れ、

汚れもの入れなど用途は無限大。

夜中、子どもに付き添って寝ている時でも手が届く範囲で何でも揃う、

夢のような入院生活が送れます。



〇現在服用中の薬



通常は受診セットに入っているお薬手帳だけで間に合います。

風邪薬、抗生剤、解熱剤など、

急性期の治療は、入院と同時に点滴などに方向転換するので持っていく必要はありません。

ただし、先天性の疾患やホルモン疾患など、慢性期の病気がある場合は

実薬を持っていく方がよいと思われます。

病院にもよりますが、肺炎や胃腸炎など急性期疾患であれば、処方がすぐに出ます。

しかし慢性期疾患は治療の指示が遅れたり、

最悪医療機関が薬を扱っていないことでトラブルになることもあります。

慢性期疾患で毎日飲んでいる薬があれば必ず持っていくようにしましょう。



〇ベッドから動けないゆえの不便


 

7、スリッパ

足のやすらぎは大切です。できれば使い捨てを。

 



できれば使い捨てを。大人の入院との大きな違いはここだと思います。

ベッドから出るのは子供が寝た時、落ち着いている時、おもちゃに夢中の時です。

ゴミを捨てる、

トイレに行く、

おむつ(尿)の重さを計る、

タオルなどを洗う(ハンガーなど必須)、

哺乳瓶や食器を洗うなどの作業を一気に進めます。

食料が切れたりお風呂に入りたいなど時間を要する場合は、看護師さんに見ていてもらい、

全速力で済ませます。



そして快適な入院生活には外靴よりスリッパです。

病院内を歩くものなので、基本的には退院時は破棄です。

食器やタオルなども破棄できれば帰りの荷物が減ります。



〇備品の詳細は入院するまでわからない


 

4、タオル

ハンドタオル5

6、箱ティッシュ

ティッシュサイズ1個(普段の消費量にあわせて)

10、食糧

10秒チャージ・菓子パンなどの食料・水分(入院中は動けません)




タオルはまずベッドから届く位置に1枚必要です。

よだれかけ替わりや食べ物をこぼした時に役立ちます。

ハンドタオルやバスタオルの代わりとして使うので多めで5枚は必要と思います。



ティッシュはたいていもらえると思いますが、

わが家は大量に使うので予備として用意しています。



コップなどの食器が借りられないケースはまずないと思いますが、食料は絶対必要です。

どんなタイミングでも食べます。

子どもが採血やレントゲンで連れていかれるとき、大丈夫かな・・・

と不安で思い悩むヒマがあればひたすら食べます。

体重測定など一瞬でも手を離れれば、その隙に食べます。

10秒チャージとはまさにこの瞬間のためにあると実感します。

貴重な10秒を無駄にしないでください。

食料に関しては、必要に応じて、粉ミルクや哺乳瓶、搾乳機などの準備も必要です。



〇おもちゃについて



おもちゃを持っていくことを優先する情報サイトもありますが、

急性期だとすぐ点滴でつながれますので、ベビールームに行くことはできませんし、

ベッドにおもちゃや絵本を広げると邪魔です。

そして子供が荒れたときに凶器になることも忘れてはなりません。

何度も絵本の角で叩かれました。

お気に入りのおもちゃや絵本は持って行くとしても1個か2個とします。

入院後に隙があれば病院のベビールームから拝借すればよいだけです。

また、キャラクターのタオル、ビニール袋に絵を描く、

食糧で遊ぶ、洗濯ばさみで遊ぶなど子供の遊びの発想力は無限大です。

おもちゃが必需品とは思っていません。



〇まずは2日乗り切ろう



5、着替え

自分の服、子供の服、おむつ2日分





病院のホームページなどで案内されている持ち物リストを全部揃えることは、

緊急時には不可能ですし、必要ありません。

私が必要と感じたのはこの10点です。



持っていくものは入院して落ち着いたころ、

次の日~2日目くらいを目安にお父さんやおばあちゃんに足りないものを伝え、

持ってきてもらったらよいだけです。おもちゃもその時に持ってきてもらうとよいと思います。



子供の入院の経験をした方は、オリジナルでリストを作ってもよいと思います。

また、入院後に必要になるものについては人それぞれだと思います。

帰りはベビーカーがほしいな、どんなおもちゃがいいだろう、

弁当は高いから、

缶詰やレトルトご飯で過ごしたい、

生理用品がいるかな、

お見舞いに来られた方のために食器が必要、

などなど、考え方はそれぞれです。

足りないものはリスト仮し、2日後くらいに持ってきてもらうようにしましょう。



入院時にそろえるものは、入院のしおりに記入されていると思いますが、

参考までに、神戸の中核病院のホームページよりの抜粋です。

余裕があるかたはこちらも参考にしてください。

入院時の持ち物が記載されています。

神戸市立医療センター中央市民病院http://chuo.kcho.jp/visitation/guide/procedure

 

5、おわりに



子どもの急な入院はいつ起こるかわかりません。

私の場合は、すべて肺炎などの急性期入院でした。

そこで常に「明日は我が身」と準備しておくことが大切だと思います。



「子どもの入院は頻繁にあるものではない」

「入院は珍しいケース」



などと言われることもありますが、

私のように風邪をこじらせて入院になるケースもあれば、

風邪とは全く違う病気というケースもあります。



私は阪神淡路大震災による避難生活を経験し、災害用持ち出しバッグを用意していますが、

人生で災経験は一度きりですが、

子どもの入院は5度経験しています。

まれなケースであり、他人事と思われるかもしれませんが、

いざという時の持ち物を10項目にまとめさせていただきました。



これを読んでいるお母さん、お父さんも入院の可能性を考えて

「我が子が入院したときに必要なもの」

をリストアップし備えていただけると嬉しいです。



次回は息子の修羅場の入院生活でもまとめまようかな・・・