コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

溶連菌感染症 My感染症file-4

溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌感染症 Streptococcal infection)



小児科勤務の頃、よく遭遇しました。



そして私もよく感染しました



私の場合、必ず喉の片側が痛くなるので、

すぐに、おっ?溶連菌いるな?

ってな感じで、診察で、溶連菌いますと自己申告して検査してもらってました。



疫学データ



原因・・A郡β溶血性連鎖球菌

感染経路・・・飛沫感染

感染力・・・中程度

流行・・・11月~3月

好発年齢・・・2~3歳から小学校低学年に多い



症状



・ 潜伏期 : 2~4日

・ 喉に感染しやすく、咽頭炎扁桃炎を起こし、喉の痛み、発熱を伴います。

・ 少し遅れて四肢・体の発疹、イチゴ舌(舌にブツブツ)が見られます

・ 頭痛、腹痛、リンパ節の腫れなども見られますが、咳や鼻水は軽症です

・ 猩紅熱(しょうこうねつ)は、毒素による発疹が全身に広がったものです

・ 血液中に侵入すると敗血症(劇症型)や心筋炎をおこします

・ その他、とびひ、中耳炎、副鼻腔炎、膣炎などの合併症も見られます

・ 急性期を過ぎると発疹が出ていた皮膚の表面がぼろぼろとむけてきます



治療法



・ 検査法 : 咽頭拭い液を綿棒で取り検査(10分程度)

抗生物質サワシリン』などを7日~14日服用



生活上の注意



・ 状態が良く、処方された抗生物質が飲める環境であれば登校可能

・ 兄弟姉妹、特に乳児への感染に注意する




ポイント



一時、『劇症型溶連菌感染で死亡・・・』なんて恐ろしい新聞記事がありました。

重大な合併症(3~4週間後に起こるといわれるリウマチ熱や急性糸球体腎炎など)

抗生物質は合併症予防にも重要です。

定期的な尿検査も受けましょう。

抗生物質を飲んでも3日以上高熱が続く場合は受診しましょう