手足口病 My感染症file-3

手 足 口 病（HFMD ～Hand-Foot-Mouse disease～）



1歳の時に娘が罹りましたが、一発でわかりました。

文字通り、手・足にブツブツが出現します。

そして口内が荒れ、口に食べ物を入れると、



ハバネロ放り込まれたみたいに飛び上がって痛がります。



これに気を付けないと食べない飲まない→脱水の恐れがあります。

株によって強さが違うようで、大人に流行した年もありました。

職場の同僚が罹ったときは、手足の痛みに加え高熱も出たそうです。



疫学データ



原因・・・コクサッキーA16、エンテロウイルス71など

感染経路・・・経口（糞便）・飛沫・接触感染

感染力・・・急性期に中程度、回復後３～４週間は糞便中にウイルス排泄

流行・・・5～8月

好発年齢・・・０から４歳で約８０％



症状



・ 潜伏期　：　3～4日

・ 手のひら・足のうら・口の中・口の周りの水ぶくれ・ただれ、軽度の発熱など

・ 発疹は１週間、発熱は２～３日で消失します

・ 症状が出ないこともあります

・ 原因ウイルスが多種類あるため、何度も発症します

・ 合併症　：　下痢、まれに髄膜炎、心筋炎、脳炎など



治療法



・ 検査法　：　なし

・ 特別な治療法はなく、口の痛みへの塗り薬処方など対症療法が中心です

・ 脱水症状が見られる時は電解質補液『オーエスワン』を飲ませてください



生活上の注意



・ 手洗いを徹底し、排泄物に注意しましょう

・ 状態がよければ主治医の判断により登校可能（日本小児科学会による）

・ 口の中が痛むときは、熱いもの、刺激のあるものは避けましょう




ポイント



夏風邪の一種です。

軽度のため、薬が処方されないこともあります。

一方で、合併症による死亡例もあります。

発疹初期2～3日の変化（頭痛、嘔吐、2日以上続く高熱）には注意しましょう。