コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

お前(の歯)はもう死んでいる~後編~

~麻酔科医受診へ~



麻酔同意書には数ページにわたって、

危険性についての承諾項目が書かれている。

「吐き気が出ることが、アレルギーが出ることが、喘息症状が出ることが・・・」

重要事項証明書みたいに、一語一句一緒に読んでいくのかと思いきや、

3項目くらいで、



「その他何が起こるかわからないから、見ておいてほしいんダヨォ」



と以下略される。

何が起こるかわからないならいちいち読まずに最初からそれでいいと思うのだが・・・



気道挿管という文字が目に入った。

「チューブ挿管ですか?全身麻酔って、口にかぶせて麻酔するのでは?」



「口にかぶせたら、歯が抜けないんダヨォ」



失礼しました。



手術は12歳の時の左手の奇形矯正術以来だ。

右手の点滴から薬が入り、意識が消え、一瞬で手術終了。

麻酔導入覚醒含め2時間弱で終了。

「覚醒時、人工呼吸のために鼻から挿管していた管を抜くが、

麻酔が効いていて苦痛も記憶もありません」

と言われたが、





あまりの苦痛でAEDされたみたいに跳ね起きてストレッチャーからこぼれそうになりました。





そして記憶も超鮮明。



言われたことと違う・・・



部屋に戻る途中、





「こんな覚醒良好な人始めてです」





と驚かれたのも覚えている。

毎朝仕事に・息子の保育園に脅迫的に覚醒するので、

覚醒の良さは日常の賜物か一種の神経症か・・・



部屋に戻ると直後に吐き気がしてプリンペラン点滴。

局麻もされており、右顎・右舌から右顔面全体が麻痺していた。

強力な麻酔だ。



家族も両親も帰宅し、

術後3時間程度で酸素マスクが外され、パジャマを着替える。

血だらけの手術着と枕が普通の抜歯ではないことを物語っていた。

そして次の日信じられないくらい腫れた。



こぶとり爺さんみたいに取れるんぢゃないかと触ると、





激痛で病棟中に悲鳴が響き渡った。





夜勤の看護師が飛び込んできた。





ナースコールより数倍早かったな・・・



~術後~



2泊3日の入院後、1週間後の再診で晴れて終了。

1年後に受診する。

えぐれた顎骨の修復に半年以上かかるらしい。

手術前に脅さていた顔面神経麻痺、味覚消失などの後遺症はない。

片足を失った第7歯も何とか健在。

厄年前に健康不安を片づけられてよかった。



~現在(1年後)~



1年後必ず受診するように、歯根が半分ないからね!!



去年、念を押されたので受診した。

またCTか?第7歯の命運は?

緊張の受診だ。

なんてったって厄年~後厄に続くデリケートな時期だ。



「はい口を開けて、ふむふむ、虫歯はなし、以上もういいよ」

「へ?あの、第7歯は?どうなんでしょう・・・CTとか・・・」

「え、何か問題ある?」

「別に何も・・・」

「じゃあ、大丈夫、もう1年経ってるんだし」





去年言ってたことと違うやんかぁ~い





まー、晴れて終了です。

めでたしめでたし。