お前(の歯)はもう死んでいる～前編～
およそ1年前、口腔外科で手術をしまして、
先日、1年検診に行きました。
無事治療終了です。
ということで、闘病記です。
たかが抜歯、されど抜歯・・・
～極限に達した歯痛～
右下の奥歯の痛みが15年くらい続いている。
持病の発作と化しており、
約半年に一度出現し、1か月くらいで治る。
痛みは幅があり、熱いものがしみる程度から、全身が硬直するほど。
ひどいときはロキソニンが１０日で１００Ｔ消滅した。
かかりつけの歯科では、「レントゲンに写らない虫歯やね」と診断され、
限界まで削るも良くならず、「もう神経抜くしかない」と匙を投げられていた。
日曜であり、セカンドオピニオンした。
レントゲン撮影直後「ＣＴ撮りましょう」とのこと。
歯科でＣＴが撮れるのか！？
人生初、歯のＣＴです。
診断結果は虫歯ではなく、右下の埋没智歯。
逆方向に生えて顎骨に埋れた親知らずだ。
ＣＴ画像見て引いた。
隣の健康な第７歯にめり込んでおり、
その第７歯は骨吸収が進み歯根が半分無い。
「N病院とT病院どっちするかネ？」
「どっち？というと・・・？」
「手術だネ」
「手術！？ここで抜くのは」
「無理だネ、大量出血するし、たぶん後遺症がでるネ」
「後遺症！？」
「血管に接しているから。あと神経もまたいでいるネ」
突然の宣告だが覚悟を決めねば。
ドチラニシヨウカナテンノカミサマﾉ・・・
その前にこの失われた15年は何だったのか。
これまでの歯科では、
「親知らずはこれ以上成長しないので関係ない」と言われていた。
「ちなみにこれまで見てもらった歯科医は誤診ですか？」
「他の歯科医の診断は知らないネ」
「前の歯医者では神経抜いたら治るって聞きましたけど」
「無駄だネ、神経抜いた後、その部分を消毒して薬液を入れるけど、それができないネ」
「何故です？？」
「だって歯根が半分無いから、薬液が全部外に染み出ちゃう。歯が死ぬだけだネ」
完全にマズい治療法だろ
それでも誤診とは口にしないか・・・
業界のＮＧワードか
「ちなみに、逆にどっちの病院がオススメですか？」
なんか居酒屋のオーダーみたいだ
「どっちでも、けどT病院が絶対にいいと思うネ」
どっちでもいいけど絶対いいって何？
とりあえずT病院にしよう我らの税金で最近きれいになった市民病院だ。
視察がてら乗り込むか。
清水の舞台から・・・
なんていうとｶｯｺｲｲが、
裸でミサイルに張り付けられて飛ばされる気分だ。
～口腔外科受診へ～
「虫歯ではないです。神経を抜いても治りません。抜歯が必要カナ」
念のため聞いてみた
「誤診ですか？」
「うーん、わたしは後者の先生と同じ意見カナ」
「前者の先生の見解は間違っていると？」
「いえ、あくまで私の見方、別の先生には別の見方があって、
最終的に決めるのは貴方・・・カナ」
さっき虫歯はないって言ったぢゃん・・・
庇っているのか、裁判に巻き込まれることを考えるのか・・・
ところで、さっきから電カル画面に書かれた文字が気になる
「顎骨腫瘍」
腫瘍っ！ガンかっ？
まさか未告知で進める気ではないだろうな。
「先生、その病名、ガンですか？」
「埋没智歯の横に黒い袋状の影が見えるカナ」
以前は第７歯と智歯の間に黒い隙間があって、
隙間があるから親知らずは原因ではないと言われていたんだが、
角度を変えると、隙間を含め異質な黒い影が広範囲に袋状に広がっている。
「菌の塊、膿疱だね、
これが横の歯を押しつぶして、歯の根っこが半分消滅したってとこカナ」
これが顎骨腫瘍、痛みの原因か
「ところで、全身麻酔と局所麻酔と選んでくれるカナ」
手術しないという選択肢はないと・・・
「どっちがお勧めです？」
「どっちでも。局所麻酔は暴れられたら困るし、ちょっと手間カナ」
暗に全身麻酔を選べと？
しかし暴れられたら・・・ってどんな手術だ
しかも同意書には
大量出血、味覚の消失、永年的な神経麻痺、健康な歯の脱落・・・
など不吉な言葉が恐怖を煽る。
ああ、なんてこった、
私の第7歯は被害者でありながら、
虫歯罪の疑惑をかけられて極限まで削られる暴行を受け、
その上、罪人に片足を奪われた・・
智歯には極刑が言い渡されたものの、
その被害は深刻でその命が危ぶまれている。
哀れな私の第７歯。
後編に続く・・・
先日、1年検診に行きました。
無事治療終了です。
ということで、闘病記です。
たかが抜歯、されど抜歯・・・
～極限に達した歯痛～
右下の奥歯の痛みが15年くらい続いている。
持病の発作と化しており、
約半年に一度出現し、1か月くらいで治る。
痛みは幅があり、熱いものがしみる程度から、全身が硬直するほど。
ひどいときはロキソニンが１０日で１００Ｔ消滅した。
かかりつけの歯科では、「レントゲンに写らない虫歯やね」と診断され、
限界まで削るも良くならず、「もう神経抜くしかない」と匙を投げられていた。
日曜であり、セカンドオピニオンした。
レントゲン撮影直後「ＣＴ撮りましょう」とのこと。
歯科でＣＴが撮れるのか！？
人生初、歯のＣＴです。
診断結果は虫歯ではなく、右下の埋没智歯。
逆方向に生えて顎骨に埋れた親知らずだ。
ＣＴ画像見て引いた。
隣の健康な第７歯にめり込んでおり、
その第７歯は骨吸収が進み歯根が半分無い。
「N病院とT病院どっちするかネ？」
「どっち？というと・・・？」
「手術だネ」
「手術！？ここで抜くのは」
「無理だネ、大量出血するし、たぶん後遺症がでるネ」
「後遺症！？」
「血管に接しているから。あと神経もまたいでいるネ」
突然の宣告だが覚悟を決めねば。
ドチラニシヨウカナテンノカミサマﾉ・・・
その前にこの失われた15年は何だったのか。
これまでの歯科では、
「親知らずはこれ以上成長しないので関係ない」と言われていた。
「ちなみにこれまで見てもらった歯科医は誤診ですか？」
「他の歯科医の診断は知らないネ」
「前の歯医者では神経抜いたら治るって聞きましたけど」
「無駄だネ、神経抜いた後、その部分を消毒して薬液を入れるけど、それができないネ」
「何故です？？」
「だって歯根が半分無いから、薬液が全部外に染み出ちゃう。歯が死ぬだけだネ」
完全にマズい治療法だろ
それでも誤診とは口にしないか・・・
業界のＮＧワードか
「ちなみに、逆にどっちの病院がオススメですか？」
なんか居酒屋のオーダーみたいだ
「どっちでも、けどT病院が絶対にいいと思うネ」
どっちでもいいけど絶対いいって何？
とりあえずT病院にしよう我らの税金で最近きれいになった市民病院だ。
視察がてら乗り込むか。
清水の舞台から・・・
なんていうとｶｯｺｲｲが、
裸でミサイルに張り付けられて飛ばされる気分だ。
～口腔外科受診へ～
「虫歯ではないです。神経を抜いても治りません。抜歯が必要カナ」
念のため聞いてみた
「誤診ですか？」
「うーん、わたしは後者の先生と同じ意見カナ」
「前者の先生の見解は間違っていると？」
「いえ、あくまで私の見方、別の先生には別の見方があって、
最終的に決めるのは貴方・・・カナ」
さっき虫歯はないって言ったぢゃん・・・
庇っているのか、裁判に巻き込まれることを考えるのか・・・
ところで、さっきから電カル画面に書かれた文字が気になる
「顎骨腫瘍」
腫瘍っ！ガンかっ？
まさか未告知で進める気ではないだろうな。
「先生、その病名、ガンですか？」
「埋没智歯の横に黒い袋状の影が見えるカナ」
以前は第７歯と智歯の間に黒い隙間があって、
隙間があるから親知らずは原因ではないと言われていたんだが、
角度を変えると、隙間を含め異質な黒い影が広範囲に袋状に広がっている。
「菌の塊、膿疱だね、
これが横の歯を押しつぶして、歯の根っこが半分消滅したってとこカナ」
これが顎骨腫瘍、痛みの原因か
「ところで、全身麻酔と局所麻酔と選んでくれるカナ」
手術しないという選択肢はないと・・・
「どっちがお勧めです？」
「どっちでも。局所麻酔は暴れられたら困るし、ちょっと手間カナ」
暗に全身麻酔を選べと？
しかし暴れられたら・・・ってどんな手術だ
しかも同意書には
大量出血、味覚の消失、永年的な神経麻痺、健康な歯の脱落・・・
など不吉な言葉が恐怖を煽る。
ああ、なんてこった、
私の第7歯は被害者でありながら、
虫歯罪の疑惑をかけられて極限まで削られる暴行を受け、
その上、罪人に片足を奪われた・・
智歯には極刑が言い渡されたものの、
その被害は深刻でその命が危ぶまれている。
哀れな私の第７歯。
後編に続く・・・
