コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

父と子が外出中声をかけられると・・・~まだ生きてるよ~

男が子育て・・・

どうもまだ社会の受け入れが十分ではないようです。

ということで、男の子育てに理解のない3つの出来事です。

全部バスの中での出来事です。





Scene.1 逃げられたのね・・・



娘をだっこして、長男と並んでバスに座っていると話しかけられた。

年配のマダムだ。

あら、かわいい子

こんな子置いてお母さんはどこに行ったのかしらね。



「お父さん大変ね」

「いえいえ、いつものことですよ」



でも自信なくしちゃだめよ。

私も主人に逃げられたけど、憑き物が取れたみたいに自由よ。



・・・



・・・





「私も逃げられた・・・」って誰と比較して「私も」だ?





え?何か誤解してませんか?



かわいそうに、逃げられたのね





逃げられてません!!





そして私も育児勤務両立中故、安月給



従って妻から逃げられません



子供が大きくなるまでの辛抱って思ってるかもしれないけど、

子供が大きくなると、小さかった頃が懐かしくなるものよ。

子育て放棄した女のことなんて忘れて、





今しか経験できない、子供との時間を大切にしなさい。





そう名言を残して、颯爽とバスを出ていかれました。





Scene.2 入院中かしら・・・



娘をだっこして、長男と並んでバスに座っていると話しかけられた。

笑顔が素敵なおばあさんだ。

あら、かわいい子

こんな子置いてお母さんはどうしたのかしらね。



「お父さん大変ね」

「いえいえ、いつものことですよ」


でも自信なくしちゃだめよ。

私も病弱で、主人には迷惑をかけたけど、今は見ての通り元気よ。



・・・



・・・



「私も病弱・・・」って誰と比較して「私も」だ?



私の主人は家事も子育ても空っきしだったけど、

貴方は真面目そうね、病弱の奥様の代わりにしっかりね。



え、え、何か誤解してませんか?



かわいそうに、奥様は入院中かしら、早く元気になるといいわね





奥様はピンピンしております。





そして、逆に私はたまに子育て鬱を感じ弱っております。



若い子って、健康って当たり前にあるものって思ってるでしょ。

貴方は若い頃から、いい経験してるわよ。

家族がいて、自分が健康、





何も欠けることのない普通の毎日、これがかけがえのないことなのよ





という名言を残されつつ、袋から何かを出す。

ところであなた、こんなものに興味ある?

紙面を渡される。



・・・





宗教の勧誘だ!!





運良く降りる停留所だ。

さよなら、降りますので。

慌ててバスから飛び降りる。





Scene.3 男手ひとつで・・・



娘をだっこして、長男と並んでバスに座っていると話しかけられた。



またこのパターンか、



もう勘弁してください



しかも今度は化粧の濃いおばあさんだ。

あら、かわいい子

こんな子置いてお母さんはどうしたのかしらね。



仕事です・・・



「お父さん大変ね」

「いえいえ、いつものことですよ」



でも自信なくしちゃだめよ。

私も主人を若くして亡くして女手一つで大変だったわ。

子供は病気になるし、私も体も壊して、再婚相手とも離婚して、

その人の借金を肩代わりして、自宅を追い出されて・・・

でも今は見ての通りよ。



・・・



・・・



「私も主人を亡くして・・・」って誰と比較して「私も」だ?



しかも自信なくしちゃうよ、その言い方・・・



私は主人に恵まれなかったの、ギャンブルと暴力で。

貴方は真面目そうね、先立たれた奥様もまじめでおしとやかな方だったのでしょうね。



え、え、え、何か誤解してませんか?



かわいそうに、若くして男手一つで



女手もまだご健在で御座います





性格は別にして



それに・・・



貴方のほうが比較にならんくらい気の毒な気が・・・



一人での子育ての大変さは、二人での子育ての倍以上よ。

絶望したり、だまされたり、裏切られたり、投げやりになったり。

子供に当たることもあるかもしれないけど、毎日ハグしてあげてね。



何でもいいから言葉以外で気持ちを伝えるの、そしたら子は育つものよ



と名言を残しながら、笑顔で立ち去られました。





これらの話に共通するのは、全て、

「バスの中」

というだけでなく、

「だっこひもでだっこしてる状態」

でした。

バギーに乗せてる状態で声をかけられたことはありません。



哀愁漂うのでしょうか・・・

複雑な家庭環境を想像するのでしょうか・・・

威厳のない哀れな男と映るのでしょうか・・・


皆さん、的確でよいご指導を下さるのですが、

誤解からいただいたものばかりで、

素直にストンと落とせず、妙に喉に詰まります。



「男のだっこひも」

女性から見たら、どういうわけか

「気の毒で声をかけてあげたい存在」

になってしまうようです。