コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

子育てストレス書き殴り ~眠れぬ夜・後編~

~前編の続き~



・・・

突然目の前に影が動いた。

何か?と焦点を合わせる。



蜘蛛だ!!



目の前の壁にいる。

その距離50cmほど、

しかも手の平並みかそれ以上にでかい!!

どこから入った?

しかもここは7階だ。

蜘蛛の動きが止まった。

私と目があってしまった。

蜘蛛の目なんて初めて見た。

私も動けない。

しかしでかい、しかも足の太さも指くらいあり、毛が生えていて怖い。

まさかこのマンションのヌシか!?

外来種か!?



いや、ここまで怖いと宇宙生物かもしれん。



窓を開けて、A4ファイルで追い出そうとするが、

逆に奴は恐るべき速度でA4ファイルを乗り越え、

部屋の奥へと侵入しタンスの裏側に消えていった。



事態が悪化してしまった・・・(; ̄Д ̄)



30分ほど殺虫剤で焙り出しを試みるが、全く出てこない。

家族に殺虫剤が届かないように部屋の扉を閉めたせいか吐き気がしてきた。

さすがに死んだだろうと、再び資料を作り出す。

「カサッ」と音がする。

そして不気味なほどの静寂。

気のせいかと思い、前方の壁に視線を戻すと、

8本の足を器用に1本ずつ抜き足で歩いている。



そう・・・奴は生きていた!!



再び目が合い今度は瞬時にタンス裏に隠れる。

なんて俊敏な。

しかも殺虫剤は全く効いていない。

ピンピンしてる。

一方で撒いた本人のダメージは結構深刻で殺虫剤は使えない。

再び奴の捜索活動を開始するも見つからない。

しかしこのまま奴を野放しにしておくと子供たちが危険だ。

仕方なく妻を起こす。

二人で捜索活動開始。

・・・

と思いきや、

あれ何?

と妻が玄関の壁を指さす。

いたっ、

奴が出現した!!

この短時間で玄関に移動したらしい。



ひえー、コワい!!デカい!!キモい!!



でかい蜘蛛は今まで何度かやっつけたり逃がしたりしたが、

たいていの蜘蛛は足が弱く少し叩くと足がもつれて弱ってしまのだが、

奴は少々叩いても威風堂々とした風格は全く崩れない。

仕方なく登山靴で抑えつけ、ちり取りに閉じ込め、外に放る。

わが家に現れたことを不運に思へ、

ナンマンダブ。



もう資料を作る気もなくなった、

寝よう

布団に入り、しばらくすると妙な音が聞こえる。

暗闇の中でもはっきりわかるシルエット。



奴だ!!



もう一匹いたのか!?

とその時、奴が私の顔面に飛びかかってきた。

なんて跳躍力だ。

しかも顔面に張り付いてはがせない、

変な管が喉に入ってきた。

呼吸ができない、

やはり奴は宇宙生物だったのか!?

まさか私に卵を植え付ける気か?

殺される、私にはまだやりとげることがある。

死にたくない、わが人生に悔いあり。

しかも毒ガスを噴出してきた。



うわぁぁぁ!!



っと目を覚ますと、

上下逆転した息子のケツが私の顔面にみっちり密着している。

そして「プッ」と申し訳程度に残りの毒ガスを噴出。

夢だ・・・

なんて恐ろしい。

死ぬかと思った。

間もなく日が空ける、少しくらい寝たい。

水分を摂取して、ベッドに横になり心を無にして眠りに入ろうとする。

しかし、天井の模様が何だか蜘蛛に見える。

ガサガサ・・・

何だ!?

蜘蛛か?

どうやら息子が寝返った際、布団が壁に触れたようだ

ゾワゾワ・・・

何だ!?

蜘蛛か?

息子の指が私の背中に触れたようだ

・・・



寝れねぇ~



・・・

蜘蛛ごときに安眠を妨げられてたまるか



目があったって寝てやる!!

ガサゴソ蠢いてたって寝てやる!!

顔面に襲ってきても寝てやる!!

変なガス噴射してきても寝てやる!!

寝るぞ、寝るぞ、寝るぞ



・・・



「チュンチュンチュン・・・(←嫌味なほど爽やかな快晴)

お目覚めの鳥のさえずりだ。

一睡もできなかった・・・

でも蜘蛛の毒牙から何とか家族を守り切りました。

後で調べると、アシタカグモだったようです。

ゴキブリなどを食べてくれる典型的な益虫らしい。

ガーン、退治してしまった。

でももっと大きくてがっしりしていた気もする。

やはり宇宙生物かもしれん・・・