コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

人生ゲームで苦汁をなめる~楽しく、やりたいように遊ぶ息子にはかなわない~

ドラえもんボードゲームをフリマで100円で入手!

日本一周ゲームと世界一周ゲームができます。

人生ゲームのようにお金があり、各地域のご当地ドラのカード、秘密道具カードで遊びます。

ゴールの条件は、各地域のご当地ドラを集めゴールポイントへの到達です。



こどもだましの単純なゲームだ。



お金は、イベント発生マス(秘密道具カード)により獲得、

そして移動時に飛行機や新幹線を使うと減ります。



中国の春秋戦国時代をモデルにした漫画、キングダムで、

武将は知略型と本能型に分けられると設定されていました。

理詰めで戦略を練る、呉慶や李牧のような武将が知略型

そして直感や感覚で戦略を練る、麃公や尭雲のような武将が本能型



私は、チマチマ資金を貯め、端から順にご当地ドラを集め、効率よくゴールを目指す。

もちろんお金がかかるので乗り物は使いません。

いわゆる知略型。



一方息子は、何の計算もなく、飛行機や新幹線で大金はたいて飛び回り、

ひたすら秘密道具カードでイベントを楽しむ。

いわゆる本能型。



ゴールの条件であるご当地ドラ集めは成り行き任せで、

結果的にゴールは目指すが、それも二の次、



面白ければいいぢゃん♪



って感じだ。



常識で考えれば、父が負けるわけない。

人生とは・・・を教えるいい機会なんだが、

やっていくうちに、思惑はおかしな方向に流されていきます。

この秘密道具カードが曲者だ。



例えば

「タイムマシンカード」

時間を戻して、相手のご当地ドラを奪います。

せっかく計算高く効率よく集めたご当地ドラが没収されてしまうのだ。

とすると、効率よく回っているのに、またその地方にカードを取りに行かなければならない。

一方息子は、あちこち新幹線や飛行機で無邪気にワープを繰り返し、

行ってもいないご当地ドラをなんの苦労もなく手に入れます。



同時に息子は、乗り物を使って動くので、資金は減り続けます。

しかし、「ジャイアンカード」みたいなのも存在する。

おまえのものはおれのもの、おれのものはおれのもの・・・

というおなじみのフレーズで、

父親のコツコツ貯めた資金を次々と奪っていく。

そんなこんなで、息子の資金は全く底をつきません。

これは一体・・・



思わぬ苦戦を強いられたドラえもん人生ゲームですが、

何とか父が勝利し、最低限の威厳は確保しました。



理不尽さは思いながらも、

人生そうやって、楽しんでたら何とかなるもんだというものも実感しました。

また、私のような人間より息子の方が、日本経済の発展には寄与できるんだろうな

なんてことも思わされました。

毎日楽しく、やりたいように生きる人生

もちろんそれが理想ですが、

現実は明日や老後に不安を抱えながらもコツコツ生きる人生になってしまっている自分がいる。

息子にはその無邪気さを持ちながら大人になってもらいたいもんです。



100円で入手した子どもの遊びですのでグリコのおまけみたいなもんです。

けど、少し深く考えました。



ちなみにキングダムでの魏の呉慶と秦の麃公とのやりとりですが、

かつて王族で、戦争で家族も国も滅ぼされた呉慶は、

国を失った苦しみを思い出し、麃公に激怒しますが、

麃公は「下らん負け犬の感傷」と一言でバッサリ切り捨てます。

何もかも失う戦に、自分の私情を持ち込むことは女々しいと言ってるのでしょうか。

「将ならば、敵軍にどうやって勝つか、それ以外に心とらわれることはない」

戦に対する一つの哲学でしょうが、器の大きさが伺えます。





無題





矛盾を感じながらもチマチマ生き、周りに気を遣い、

仕事に・人生に疲れながら生きている父を見て、

「貴様のなめた苦汁などそこら中に転がっておるわ」

麃公の名言が、未来の息子から投げかけられそうで怖いです・・・