コツソの部屋

骨粗鬆症マネージャーとして病院勤務しております。骨折を防ぐための生活習慣や、治療薬、サプリメント、食べ物などについて情報発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

インフルエンザ My感染症file-1

インフルエンザ(流行性感冒(流感) Influenza)



毎年世間を賑わせます。

2009年に大流行した豚インフルエンザのヒト感染は、



日本ではまさかの地元神戸がスタートとなり、



薬が足りなくなり、院長が怒り狂い、大混乱しました。



パンデミック2009H1N1として有名です。

最も有名なスペイン風邪はH1N1亜型、同じH1N1の亜種になります。

現在はどちらも季節性インフルエンザに溶け込んで、流行を繰り返しています。



疫学データ



原因・・・インフルエンザウイルス

感染経路・・・主に飛沫感染、空気感染や接触感染もあり

感染力・・・強い、第二種学校伝染病

流行・・・主に11月下旬~5月、1~3月にピークを迎える

好発年齢・・・10歳までで50%以上を占めるが、成人・高齢者も多い



症状



・ 潜伏期 : 1~3日

・ 突然の発熱(通常38度以上)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛など

・ 続いて、咳・鼻汁などの上気道炎症状が出現し、1週間ほどで軽快する

・ 通常の『風邪』に比べ、全身症状が強い

・ 合併症 : 中耳炎、肺炎、熱性痙攣、気管支喘息など注意が必要



治療法



・ 検査法 : 鼻の奥を綿棒で拭い取り検査(15~20分程度)

・ 発症直後と4日目以降は検出しにくい

・ 発熱時には「カロナール細粒」「アンヒバ坐剤」などを使う

・ 脱水予防に「オーエスワン」を飲ませる

・ インフルエンザ治療薬 : タミフルリレンザ・イナビル・ラピアクタ(注射)



生活上の注意



・ 学校保健法により、発症後5日間かつ解熱後2日間(幼児は3日)は出席禁止

・ 予防のために、加湿、手洗い、うがい、洗顔、マスクを心がける

・ 予防のためにワクチンを接種する




ポイント



小児において急激に悪化するケースがある(インフルエンザ脳症)

インフルエンザ脳症は、毎年50~200人発症し、10~30%が死亡する。

合併症・重症化予防にはインフルエンザ治療薬が効果的

治療薬は、発症後2日以内に使用しなければならない。

治療薬には『飛び降りる』『走り出す』などの異常行動の報告がある。

リレンザ・イナビルでは6歳以下で十分に吸入できない。

予防を心がけるとともに、ワクチン接種を受ける。